リテイルデザイン

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1.人口・世帯数、競合店、強味・弱みを調べます。

なぜ調べるのか?

私が、これまで関わらせていただいたお店には、「商品も販売方法も良く、店舗にもお金をかけたのに、来店客が増えない、売上も上がらないのでどうしたらいいんだろう」というケースが少なからずありました。経営者はいろいろなことを考えて実行されていますし、従業員もまじめに努力しているのに結果がでません。

その原因のほとんどは、店舗の立地にありました。

 
お店の立地の選定理由としては、
「昔からこの場所で営業しているから。」
「賃料が安かったから。」
「ここしか空き物件がなかったから。」
の理由が多いように思います。
お店の周辺人口が少ないところではおのずと限界があります。
小規模の事業者に、お店の周辺の世帯数を尋ねると、ほとんどの場合「調べたことがない」と言われます。
下の図では、これを釣りにたとえてみました。

どこで釣りをしますか?
水の中が見えない状況では、まわりの状況や勘に頼ったりすることが多いと思います。
商圏調査のイメージ
水の中がわかると、魚がいるところ、魚の種類に合わせた釣り方ができます。

 商圏調査をします

1.人口・世帯数、競合店の状況を調べ、地図上で表します。
2.競合店を視察し、顧客ターゲット、商品構成、価格を調べます。

私はこれまでの経験から、世帯数で、おおよその売上を推測しています。
そして、売上に見合う投資を考えます。
費用対効果が見込めない場合は、デザインなどの提案をお断りする場合もあります。
逆に、撤退を検討されていたお店をリニューアルによって売上を倍増させたこともあります。
ムダな投資を避け、効果の精度を上げるためには調査が必要だと考えています。

2.ターゲットの設定、コンセプト、販売方法などの戦略を考えます。

ターゲットを設定しましょうというと、「ターゲットを設定してお客様を絞ったら、売上が減ってしまうんじゃないか?」「うちは、お子様からお年寄りまで、みんなに来ていただきたいんです!」というようなことを言われます。
でも、私は、小規模事業者の場合は、ターゲットを絞った方が来店客数も売上も上げやすいと考えています。
チェーンストアや大型店は、最も多い客層や、幅広い客層に対応するために、低価格や幅広い品揃えをしていますが、小規模事業者では同じことをしても負けてしまいます。
強味を活かして、ターゲットを絞った方が売上を上げやすいと考えています。

ターゲットを絞らないイメージ
どの魚にも、口に合わない針とエサ
ターゲットを絞ったイメージ
大好物のエビに飛びつく鯛

3.最も効果的な方法とデザインを提案します。

いよいよ、デザインの制作にかかります。普通はここからいきなりスタートするものですよね。手間をかけて申し訳ないと思います。でも私は、ここまでの調査・戦略の決定がなければ、どんなデザインにすればよいか頭に浮かびません。的外れなものを作って効果があらわれなければ、申し訳ないと考えています。

ターゲットに合わせたデザインをする

どんなデザインがいいか?それは、お客様が喜ぶデザインです。
でも、お客様によって好みは千差万別。
そこで、ターゲットの選定が役に立つのです。
私は、イノベータ理論によってターゲットを分けています。
下は、ターゲットの特徴と、それに合わせたデザインをPOPを例にして図にしてみました。

イノベータ理論とPOPのデザイン

ターゲットによって、好みの色・書体・内容・デザインが異なります。

かっこいいデザインをつくっても、多くの人から支持されなかったり、せっかく良い商品であっても、安っぽいPOPを使ったために、価格でしか売れなかったりする原因はここにあると思います。